いちばんやさしいWebマーケティング(8) - SNSをバランス良く運用する設計図の作り方

今回は、ECサイトへの集客ツールとしてSNSを取り入れたマーケティングを行っていこうと考えているEC担当者の方に向けて、「SNSを複合活用した設計図」の作り方について説明していきます。SNSを活用したマーケティングは、SNS単体ではなくWeb戦略の全体において各SNSが「何の役割を担うか」ということを明確にした上で、バランスよく配置していく必要があります。漠然とした状態でSNS運用を開始する前に、まずは自社の情報を網羅した設計図作りから取り組んでみましょう。

なぜ、設計図が必要なのか

ECサイトとSNSを組み合わせて勝ちパターンを作る

SNSには年齢層や属性、コミュニケーション方法など、様々な特徴がありますから、複数のSNSを組み合わせながらECサイトへのアクセスを増やしていく方法は非常に効果的です。具体例をあげるならば、Twitter経由で自社を知ってもらった購入見込みの薄いお客さんをブログに誘導し教育。その後ECサイトへの誘導を促すという方法があります。逆に、Facebookで「いいね!」してくれているコアなファンに向けては、Twitterにも誘導し、リアルタイムのセール情報を告知するなど、コンテンツが異なる他方向アプローチによって、購買機会を増加させることもできます。

またお客さんには、Twitterしか使っていないユーザー、Facebookしか使っていないユーザーなど、使用するSNSにも偏りがありますから、各SNSを組み合わせて宣伝・運用することで、自社情報の伝達ロスを防ぎ、SNSを活用したマーケティング効果を最大化することができます。

ECサイト集客を目的としたSNS設計図の作り方と準備

ホワイトボード・ポストイット・ペンだけで作る、SNS戦略設計図

Web戦略の全体像からSNSの配置や運用ルールを決める設計図作りは、サッカーのフォーメーションに似ています。つまり設計図作りとは、大きく分けて攻撃・バランス・守備といった3区分に、該当するSNSやWebコンテンツを当て込んでいくというような作業ですね。さらにそこから各SNSの役割を明確にし、他のWebコンテンツとどのように連携させていくのかなど、詳細を可視化できるよう落とし込んでいきます。また、設計図作りは、SNSの戦略を考える人からオペレーションを行う人まで、可能であれば複数人でミーティングを設け、進めることが望ましいでしょう。

具体的な作業としては、ホワイトボード上に、SNSやWebコンテンツを書き込んだポストイットを無造作に貼り付けていきます。次に、購買目的・教育目的・認知目的といった3層の線を引き、そこに該当するコンテンツを貼っていきます。そして、各コンテンツの特徴を加味しながら、各目的に沿った運用方法を決めていきます。最後に連携させるコンテンツ同士を矢印で繋ぎまとめて、設計図を完成させます。

設計図を決めたらオペレーションをフォーマット化

SNSを活用したマーケティングの成否は事前準備にかかっている

設計図が決まったら、次はオペレーションですね。誰が・いつ・何を更新していくのか、というオペレーションはSNS運用の肝といっても過言ではありません。しかし、設計図さえあれば、誰に向けて・どのような情報を更新して・何が成功なのかという、ルールが固まっているため、投稿内容の企画やオペレーション決めは、非常に楽になります。どんなに素晴らしい戦略を組んでも、SNSを更新しないことには始まりません。モチベーション低下で終わってしまうことも多いSNS活用ですから、設計図の後にはオペレーションという細かいところまできっちり決めておきましょう。

掲載コンテンツの精度を上げるライティング術

SNS経由のユーザー反応を向上させるライティングのコツ

SNSを更新する上で、画像や動画など視認性の高い素材は大切ですが、お客さんを納得させて動かすために欠かせないのが、テキストの精度です。ここでは、各SNSの特色に沿ったライティングのコツをお伝えしていきますね。

「Twitter」
~より短く凝縮したテキストで誘導~

Twitterは、サクサクとしたコミュニケーションが特徴ですから、投稿するテキストは短文でなくてはなりません。逆に、長い説明文は非効率とも考えられています。そこで参考にして欲しいのが、Yahoo!ニュース。同サイトの記事は、非常に明快かつ簡素化された見出しでユーザーを惹き込んでいます。Twitterは、ECサイトやブログ、その他SNSなど、他のコンテンツへの誘導を支援する役割を果たしますから、Twitterへの投稿は「意外性」「興味キーワード」「顧客メリット」の3つを取り入れた上で、短く収めるよう心がけましょう。

「Facebook」
~タイトルを付けて購読率アップ!~

Facebookの投稿は、自由に書き込めるスペースになっているため、初めから「私たちは、◯日から◯という商品を発売します」というように記載してしまいがちです。しかし、Facebookには文章に対して「続きを読む」という、表示制限がありますから、冒頭部分で強烈にユーザーを惹き込まなくては先がありません。そのため、Facebookの冒頭には【】を設け、投稿内容を完結にまとめたタイトルを付けるようにしましょう。ちなみに、このタイトル付けを行うだけで、いいね!やシェアの数は格段に上がります。ぜひ、トライしてみてください。

いかがでしたでしょうか?本日は、SNSを活用したECサイト集客の設計図作りと、レスポンスを得るためのライティング術について説明しました。もしあなたが、これからECサイトの集客にSNSを活用したいと考えているなら、この機会にぜひ、Web戦略の設計図作りのミーティング設定から始めてみてくださいね!