いちばんやさしいネット炎上対策(最終回) - 有益なコンテンツを作るために

SNS運用において炎上やクレームを意識しすぎてしまうと、当たり障りないネタにガード文も増え、どうしても面白味に欠けたコンテンツになってしまいがちです。しかし、ビジネスでSNSを活用するなら拡散性の高い有益なコンテンツの配信が欠かせません。そこで今回は、炎上やクレーム対策を意識しながらも有益なコンテンツを作成するコツについてお話ししてみたいと思います。

有益なコンテンツとは

炎上、クレームを意識しながら面白いコンテンツを作るためには、まず拡散されやすいコンテンツの特徴を理解する必要があります。拡散されやすいコンテンツには「全容がわかる題名」「意外性がある」「現実味がある」という3つの特徴があります。

“ネタ”が優れているということが前提ではありますが、拡散される有益なコンテンツをつくるためには上記3点をチェック項目として加えるようにしましょう。

また、コンテンツの方向性を明確にすることも大事ですね。SNSで拡散されやすいコンテンツの多くは「娯楽」もしくは「教養」に富んでいます。

つまり、読者を「なるほど!」と感嘆させるコンテンツをつくるのか、「アハハ(笑)」と楽しませるコンテンツをつくるのかを明確にしておくということですね。この方向性の軸が定まっていないと、有益なコンテンツの作成は難しくなってしまいます。

有益なコンテンツでもクレームや炎上につながってしまう理由

勉強になる、面白いといった有益なコンテンツもルールから外れればクレーム・炎上の対象になってしまう可能性があります。ここで言うルールとは、誹謗中傷・権利侵害を指します。

具体的には、面白いコンテンツだったとしても実名で誰かを名指ししてネタにしたり、関係者に不利益をもたらしてしまう内容が含まれたコンテンツです。

例えば、友人同士の会話としてなら成立する面白い話も企業アカウントから発信されてしまうと見え方も変わり、読者には不快な印象を与えてしまうかもしれません。

また客観的なデータに基づく内容だったとしても、データの見せ方によっては他者に不利益をもたらしてしまう可能性もあります。

これらの問題はコンテンツ作成者の知見やモラルも関係してきますから、企業SNSを運用する担当者の方は、様々なコンテンツの事例を見ながら勉強し、著作権や肖像権についてもある程度学んだ上で制作に携わるようにしましょう。

社内の協力体制を得ることが大切

有益かつ人の目を引くコンテンツをつくるためには、遊び心も重要です。しかし、SNSを運用する企業の中には「ふざけた投稿で炎上したら取り返しがつかない」と懸念する声によって、企画力を発揮できていない担当者も多いようです。

そこで大切なのは、社内向けに炎上・クレーム対策をしっかりと示しながら、協力体制を得てコンテンツ作成に取り掛かることです。たとえ外部にSNSを活用したプロモーションを委託したとしても、最終的に社内方針がネックになり、結果的に上手くいかないというケースは多く存在します。

現在SNSの運用をしているけども、社内の意見によって「当たり障りない平坦なコンテンツ」になってしまっていると悩んでいる企業の担当者の方は、コンテンツ精度の改善に加えて、社内の協力体制を得ることから始めてみてはいかがでしょうか。